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IN-12ディスプレーボード組み立て説明書

IN-12ディスプレイボードには、ニキシー管と、コロンインジケーター (:) 用の2つのネオンドットが含まれます。

ボードには、いくつかの表面実装部品が予めハンダ付けされています。 ロジックボードへの接続点となるオス型ヘッダー、4つのRGBバックライトLED、 3つのインジケーターLED、LEDの制御に使われるPWM LEDドライバーなどです。

ニキシー管とコロンインジケーターは、使用前にハンダ付けする必要があります。

上から見た写真

下から見た写真

ステップ1 - RGB LEDのテスト

ニキシー管をハンダ付けする前に、RGB LEDをテストしましょう。

ロジックボードの2本のフラットケーブルを、ディスプレイボードに接続します。 方向を合わせることが重要です。ケーブルコネクターのボックス状の突起が、 シルクスクリーンの印刷と合っていることを確認して下さい。

電源ジャックをもう一度接続し、ボードに電源を供給します。前回と同じようにメロディーが流れます。 すぐに全てのLEDが光ります (LEDを直接見ないでください。ニキシー管で覆われていないと非常に眩しい光を発します)。

時計が起動し終わると、ライトが消えます。次のことを試してみてください。

  • ロータリー式エンコーダーのノブを回してください。RGB LEDの発光色が変化します。

  • アラームスイッチを上にしてください。アラームがオンの時には、一番右のオレンジのLEDが光ります。

電源アダプターをコンセントから抜いて、最低30秒待ちます。それから電源ジャックを抜きます。 最後に、2本のフラットケーブルを慎重に抜きます。

ステップ2 - ニキシー管

ニキシー管の方向を合わせることが重要です。ニキシー管の底面を見て下さい。 1本のピンの側に矢印がついています。このピンを、PCBボードの白い円で囲まれた穴に合わせます。

ニキシー管は古い技術と製造方法に基いて作られており、色々と不完全な点があります。 ニキシー管の幅や傾きは、それぞれ少しずつ異なります。

全てのニキシー管を上手に揃えて並べる簡単な方法は、4つ全てを差し込んだら、 ゆっくりとボードを裏返して仰向けにすることです。この方法で時計の前面が平らになり、見栄えが良くなります。

また、RGB LEDがニキシー管の底面に当たるので、裏返しに置くとPCBボードが少し傾きます。 ボードを慎重に動かして、ニキシー管とPCBボードの角度を垂直に近づけます。

各ニキシー管のピンを1本だけ慎重にハンダ付けします。必要に応じてハンダごてを当て直し、 方向を調整します。満足がいったら、各ニキシー管のピンをもう1本ずつハンダ付けします (最初にハンダ付けしたピンの反対側のピン)。必要に応じてハンダごてを当て直し、調整します。

ニキシー管が正しい方向に向いていることが確認できれば、残りの全てのピンをハンダ付けします。

ステップ3 - コロンインジケーター

次に、2つのコロンインジケーター (ネオンドット) を取り付けます。このステップは 少し注意が必要ですので、時間をかけるようにしてください。

このステップでは、ボードを万力に固定すると良いでしょう。

コロンインジケーターは極性を持たないので、方向は関係ありません。

ネオンドットの1つを、ボードの真ん中にある四角い穴に押し込みます。 穴に通ったら、2本の足を180度開くように曲げます。 それぞれの足を小さなUの字の形に曲げ、ボード裏面の2ヶ所のハンダパッドに当たる ようにします。これでハンダ付けが楽になります。

ボード上面からネオンドットを手でつまんで位置を調整し、突き出ている長さが調度良く 見える位置を探します。一般的に、コロン表示はニキシー管に比べて少し低くすると見栄えが良くなります。

足を押し曲げてパッドに触れさせ、適量のハンダを加えます。それぞれの足がハンダで覆われていることを確認してください。

気に入った方向になっているか確認します (ネオンドットの足は柔軟性があるので、細かく動かして位置を調整する ことができます)。必要に応じてハンダごてを当てなおし、ハンダ付けの位置を調整します。満足がいったら、 足の余った部分を切り離します。

もう一つのコロンインジケーターも同じ作業を繰り返します。

ステップ4 - ケースの組立

4枚のアクリルプレートを用意します。それぞれ異なっており、取り付ける位置が決まっています。 上面プレートには、ロータリー式エンコーダーのノブを通す穴が開いています。右側面プレートには、 アラームスイッチ用の穴があります。

まず始めに、プレートの両側に貼られている保護フィルムを慎重に剥がします。

ステップ5 - 上面プレート

電源/制御ボードを横にして、ロータリー式エンコーダーを上に向けます。 ボードの裏側にある、上の2本のネジを少し緩めて下さい。

上面プレートを差し込みます。ロータリー式エンコーダーの軸用の穴と、 つまみの先端を通す穴が、真っ直ぐになるように揃えることがとても重要です (揃っていないと、ボードが外側に出っ張ってしまいます)。

2本のネジを締め直し、全てのパーツがぴったりフィットしていることを確認して下さい。

ステップ6 - 残りのプレート

電源/制御ボードを裏返しにします。

残りの3枚のプレートを差し込みます。方向を間違わないように注意して下さい。

ステップ7 - ディスプレイボードの取り付け

ディスプレイボードのケーブルを、ステップ1と同じようにして再度取り付けます。

ボードをケースに押し当て、各プレートが正しい位置に付いていることを確認して下さい。 全ての取り付け穴にプレートの突起がはめ込まれるまで、優しく押し付けます。

残りの4本のネジを締めます。底面の2本についてはとても慎重に行なってください。 ネジ穴がニキシー管ととても近いため、少し角度を付けて締め込む必要があります。

ステップ8 - 最後の仕上げ

小さなナットを用意します。

ナットでロータリー式エンコーダーの軸上部を締め付けて固定します。

おめでとうございます! これで赤フグニキシー時計の組立は終了です。 使い方のページに進んで、時間とアラームの設定方法を参照して下さい。

追記: 時計を分解すると、上部のネジと一緒に上部のスペーサーも緩んでしまいます。 もし上部のネジを上手く差し込むことができなくなった場合、まず上部のネジと長いスペーサーを取り付けて、 その後で上部プレートをはめ直して締め付けると上手くいきます。