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ニキシー電源ボード組み立て説明書

ニキシー電源ボードは、ニキシー時計の全ての電源調整回路を内蔵しています。 AC/DCアダプターから入力された9V電源を安定化した5V電源に変換する、 5V電圧レギュレーターから成っており、ニキシー管以外の全ての部分に電源を供給します。

ニキシー管は、9Vの電圧を180Vまで増大させる、180V昇圧型コンバーターから電源を得ます。

このボードにはほとんどの表面実装部品が、予め取り付けられています。完成させるには、 まず電源ジャックをハンダ付けしてから、電圧が正しく生成されるかテストし、最後に ロジックボードに接続する3本のケーブルをハンダ付けします。

警告: 赤フグニキシー時計は生命の危険の恐れのある180-190V DCの電圧を発生させます。 動作中の時計内の活線やパッドに触れると危険です! 最良の場合でも非常に不快な刺激がありますが、 最悪の場合では生命の危険の恐れがあります。 交流電圧の作業および装備に知識のある方だけがボードの組み立てを行うようにしてください。 時計の作業中は必ず次の注意事項にしたがってください。 電源が入っている時は絶対にボードに触れたり作業をしたりしないでください。手作業によるワイヤーの調整やチップおよび部品の微調整など、細かい作業を行う際も同様です。必ず最初に電源を切るようにしてください! 電源を切った後、手を触れる前に最低でも30秒間は待って高電圧を分散させるようにしてください。

 

AC/DCアダプター

赤フグニキシー時計には、100-240V 9V DCユニバーサル電源アダプターが同梱されています。

出力9V~12Vであれば他の電源アダプターも使用可能ですが、最低でも0.5Aの出力電流と、 2.1mmプラグのものとしてください。

上から見た写真

下から見た写真

ステップ1 - 電源ジャックコネクター

電源ジャックコネクターとナットを用意します。

コネクターを電源ボードの裏側から差し込み、ナットで締め付けます。 この時、方向に注意して下さい。ナットを締める際に、コネクター が穴の真ん中に位置していることを確認します。ナットを締め付けると コネクターも一緒に回ってしまいやすいので、先の薄いペンチなどを 上手く使ってください。

まず、コネクターの方向が写真と合っていることを確認します。 2本の小さな赤い電線を用意し、写真の通り2ヶ所の接続部に1本ずつ ハンダ付けします (残りの1ヶ所は空けておいてください)。

次に、2本の電線を、PCBボード上のVINおよびGNDと印されたパッドに ハンダで接着します。電線が写真の通り正確に接続されていることを 確認して下さい。正しく接続されていないとボードに電源が供給されません。

ステップ2 - 電圧テスト

いよいよ電圧をテストする番です。万力にボードを固定したら、まず電源アダプターを電源 ジャックに接続し、それからプラグをコンセントに差し込みます。

警告: 電圧を計測する際には、ボードをしっかり固定するようにして下さい。 うっかり探針を触れ合わせて、回路をショートさせてしまわないように注意して下さい。 ショートさせてしまうと、ボード上の部品が損傷して使用できなくなることがあります。

ステップ2a - 5V

数秒待ちます。ボードに異常がなければ (ボードが動作していることを示す目印はありません)、 作業を進めます。異常があれば、電源を抜いてください。

マルチメーターをDC電圧モードにセットします。黒い探針をGNDと印されたパッドに、 赤い探針をVCCと印されたパッドに触れさせます。手で直接ボードを触らないように注意してください。

電圧は5V前後と示されるはずです。(ボード上のショート保護用フューズが少し電圧を下げるので、 大抵はやや低めになります)。4.6V~5.4Vの間であれば正常です。

ステップ2b - 高電圧

GNDと印されたパッド上に黒い探針を置いたまま、赤い探針をHVと印されたパッドに移動します。

計測値が180V~185Vの間であれば、次のステップに進みます。

その他の計測値 (大抵は100V~200Vの間) であれば、ボード上の分圧器を調整する必要があります。マルチメーターの探針をボードから外してください。

幅が狭く薄いドライバーを使って、電圧が180V未満の場合は時計回りに2回転、185V以上の場合は反時計回りに2回転させます。

ここでもう一度、GNDおよびHVパッドをマルチメーターでチェックします。電圧が約180Vになるまでこれを繰り返します。

ステップ4 - 電源を切る

探針をボードから外し、電源を切ります。もう一度、マルチメーターの探針をGNDとHVに触れさせます。 電圧が落ちていることを確認して下さい。5V以下になっていれば、次のステップに進んでも安全です。 作業を進めるにあたり、時間を置くことに注意します。電源を切った後、電圧が落ちるまで時間を 置いてからボードに触るようにしてください。

DCジャックをボードの裏から外します。

ステップ5 - ロジックボード接続用電線

電源が切られ、電圧が落ちるまで十分な時間を置いたことを確認します。

3本の長い電線を用意します。GND、VCC、HVと印された3ヶ所のパッドに1本ずつ接続し、 ハンダ付けします。この段階では、電線はボードに対して寝かせた状態にしておきます。

ハンダ付けする前に、マスキングテープを使って電線を押さえておくと便利です。

ステップ6 - プラスチック製スペーサー

ナイロン製のスペーサー4個と、金属製のネジ4本を用意します。

ネジはボードの裏側から差し込みます。ナイロン製のスペーサーは壊れやすいので、 ネジを差し込んで締める際には注意してください。

これで電源ボードの準備終わりました。次にニキシーロジックボード組み立て説明書へ進んで下さい。